金沢ひとり旅 その6 和倉温泉
2017年 02月 26日
あの、有名な「加賀屋」を見物し、隣の辻口博啓の店「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」でお茶した。
運良く窓際の席に通してもらえた。
外海と違い、富山湾内の更に内側七尾港の海は、驚くほど静かで、沢山の海鵜がぷかぷかお風呂のアヒルみたいに浮かんでいた。
加賀屋もこの店も造りが海に張り出しているけれど、おそらくどんな台風でも波が上がらないのだろう。

気持ちはわかるわ~ 無理してもそうすればよかったかな。
それにしても、和倉温泉は、海と温泉以外は何もない、静かな町だ。
雨風のせいか、だれも歩いていない。
せっかくだから、日帰り温泉「和倉総湯」に入ることにした。

月曜の昼間の温泉。
露天も立ち湯もサウナもあるし、飲む温泉もある。ちょっと飲んでみたら、塩水だった!和倉のお湯は塩分が多いのだ。
身体の芯まであったまって、休憩室で休憩。
すると長~い土塀が・・・・・・
なんだか料亭みたい、一見さんお断り的な?

ちょっとびびる
駐車場はガラガラだったので、だめもとで入ってみることにした。
廊下も部屋も畳敷き

おまかせ「極み」7貫コースを頼む。
板前さんは、こちらから話しかけるといろいろな話をしてくれた。
かわはぎと肝 車エビ 能登あわび 寒ブリ まぐろ(とろ) うに能登の塩添え アカニシ貝
アカニシ貝 七尾でしか獲れない貝だそうです。貝の中で最もお高いそうです
これだけは写真撮りましたぜ

「のどぐろ」は、能登の人は「猫またぎ」と言って、美味しくない魚という位置づけなのだそうだ。
深海魚で油が多く、すぐ痛み、重油くさくなるので生では絶対食べないそうだ。
食べるとしたら、焼き魚で。焼き魚にしても、油が多いのでほんの少しでお腹がもたれるので、切り身を少しだけ。
生で出している店があるとすれば、それは客が求めるからで、地元の人は好んで食べないとのこと。
のどぐろのどぐろと騒いでいるテレビに皆だまされてる?!


さて、明日は和倉温泉が登場する泉鏡花の『山海評判記』を読もう。