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芸術祭十月大歌舞伎

芸術祭十月大歌舞伎
 夜の部を観てきた。

3階A席2列目 6000円
久しぶりの3階席。
舞台を俯瞰に見ます。舞台全部見えますが、

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おわかりいただけるだろうか…
⬆︎花道はここまでしか見えない。
マナーとして、身を乗り出して見てはいけない。

歌舞伎座はどうも座席の配置がよろしくないので、間違いなくよく見える席を取らなければ勿体無い。

最初は、「沓手鳥孤城落月」
坪内逍遥の桐一葉の続編
大坂夏の陣の大坂城内を描いたもの。
主役は淀君
美しく気品と威厳を持ちつつ狂乱するという難しい役どころを玉三郎が演じます。
台詞劇なので、お囃子も義太夫も無し。
舞台の上だけがポッカリと戦国時代になっていて、異次元を覗いているような気分になりました。

詳しくは下に。
↓歌舞伎人より

一、沓手鳥孤城落月(ほととぎすこじょうのらくげつ)

滅びゆく豊臣家の一族と淀の方の狂気を描いた名作

 大阪夏の陣、大阪城は徳川家康に攻められ落城寸前です。徳川方と通じる奥女中常磐木らは、家康の孫で秀頼に嫁いだ千姫を城の奥殿から連れ出そうとしますが、秀頼の母淀の方に見とがめられ、常磐木は舌を噛み切って自害します。すると、千姫を助けようと包丁頭大住与左衛門が大台所に火をつけ、城内は炎に包まれます。徳川方の猛攻も始まって城内は両軍入り乱れての乱戦となりますが、与左衛門は千姫を城外へと落ち延びさせます。一方、糒庫(ほしいぐら)へと避難した淀の方は、千姫が城から逃げ出したことを知り、怒りのあまり錯乱。正気を失った母の姿に、母を殺して自害しようとする秀頼でしたが、それを周囲の者が止めます。豊臣家のために降伏するよう勧められた秀頼は、涙ながらに開城することを決意するのでした。
 滅亡を迎える豊臣家の姿を綴る坪内逍遙の名作にご期待ください。


二幕目は↓  途中新人さんなのかチョイ役さんが、トチって一瞬舞台はシーン、客席はざわわわわ、鴈治郎さんと芝翫さんが、何事もなかったかのように先に進めて下さいまして、なんだか、こういうのは初めてで、面白かった。

二、漢人韓文手管始(かんじんかんもんてくだのはじまり)

長崎を舞台に描く朝鮮使節団をめぐる事件

 相良家の若殿和泉之助は唐使饗応(とうしきょうおう)の役を命じられ、長崎の遊廓で唐使呉才官をもてなします。和泉之助と深い仲の名山太夫に横恋慕している呉才官は、浜遊びに名山が同行しなかったため機嫌を損ねますが、通辞幸才典蔵(こうさいてんぞう)が機転を利かせ機嫌が直ります。一方、相良家の家老十木伝七(つづきでんしち)は、唐使に献上する家宝の菊一文字の槍先を紛失したうえ、和泉之助の名山身請けの金が届かないことで困り果てています。そんな伝七を見た典蔵は、思いを寄せる傾城高尾との仲を取り持ってもらう魂胆で、献上の槍先が偽物でも本物と認めると約束します。ところが高尾は伝七と恋仲で、高尾から二人の仲を聞いた典蔵は激怒、唐使への献上品内見の場で、病気の唐使に代わって唐服をまとって現れ、槍先は偽物だと暴露します。典蔵から辱めを受けた伝七は、国分寺の奥庭で典蔵を殺害するのでした。
 江戸時代に実際に起きた事件をもとに、情趣豊かに描いた歌舞伎をお楽しみいただきます。



最後は玉三郎の踊り。梅枝と児太郎と玉三郎の3人が踊るのですが、やはり、当然ですが、玉三郎の美しさは群を抜いてる。梅枝と児太郎も全く違う。梅枝の方が芯がスッと通っていて美しいと思った。

三、秋の色種(あきのいろくさ)

秋の草花が詞章に盛り込まれる長唄の名曲

 季節は秋。咲き乱れる草花のなか、女がひっそりと佇んでいます。女は虫の音色に耳を傾けていましたが、楚の襄王が夢の中で巫山の女神と契った故事を思い出し、自らの恋と重ね合わせます。恋人に思いを馳せたあと、女は四季の楽しみというものは長い年月を経ても変わらぬことを思い、舞い納めるのでした。
 秋の情景をつややかに踊る季節感あふれる舞踊をご堪能ください。

お弁当は、京樽の手毬寿司にしました。量的に少なめで、一口サイズで食べやすい。

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実は、歌舞伎座に入場してすぐに、いつもは行列で買えなかった「めでたい焼き」に行列ができていなかったので、一個食べちゃったのだ。

お土産を予約しておいて、持ち帰りました。皆にめでたいをおすそ分けじゃ
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中に紅白白玉が入ってます。

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by i-meisui | 2017-10-03 00:05 | 歌舞伎・舞台

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